体幹の骨と筋肉(脊柱まわり〜股関節)

脊柱(せきちゅう)

脊柱とは、頸椎(7個)・胸椎(12個)・腰椎(5個)・仙骨(1個)・尾骨(1個)の全部で26個の椎骨からなる。

頸椎=首、胸椎=胸、腰椎=腰と置き換えると馴染みがあるだろう。

バレエでは仙骨を立てることで引き上げに関わる筋肉を働かせ、自然なS字カーブは保ちつつも脊柱を引き伸ばして使う。

よく見られるのが体を後ろへ反らす動きの時に頸椎や腰椎だけを使っていること。
これは使われない部分が弱くなって固まることでの動きにくさや故障に繋がる。

動かしにくい所ではあるが胸椎の可動性を高めることと、腸腰筋骨盤底筋群腹横筋多裂筋などの、引き上げや脊柱の安定に関わる筋肉を働かせることの両方を意識することが大切である。

仙骨(せんこつ)

仙骨は骨盤を形成する逆三角形の骨。元々は5個の仙椎だったものが癒合してひとつの骨となる。
左右の側面で腸骨と連結して仙腸関節となり、骨盤を形成する。

バレエ・ラボでは、この仙骨を立てることを繰り返し言っている。
仙骨の位置を確認し、よく触って意識できるようにしておくことが望ましい。

尾骨(びこつ)

仙骨のすぐ下で結合している骨。
3〜5個の尾椎が癒合してひとつになったもの。
尾てい骨とも呼ばれる。動物でいう尻尾の骨。

腹横筋(ふくおうきん)

腹筋の中で最も深層にある筋肉。コルセットのような形をしていて、腹圧を高めてお腹をへこませる働きがある。

骨盤底筋群と共同収縮する性質があり、さらに腹横筋が働くと仙骨を介して多裂筋も働きやすい環境を作るため、脊柱が安定する。よって姿勢が安定する。

多裂筋(たれつきん)

脊柱(脊骨)のすぐ近くにある長い筋肉。脊柱を引きつけて安定させるため、正しい姿勢の維持に貢献する。
その他、背中を反らしたり、脊柱を回旋・側屈したりする場合も働く。

腹横筋が働くと、多裂筋も働きやすくなる。

横隔膜(おうかくまく)

名前から膜と間違われやすいが筋肉である。息を吸う時の主力筋。
凸の形状をしており、みぞおち辺りに位置している。

息を吐いている時は横隔膜は緩んで下から上へと持ち上げられお腹が凹む。
息を吸う時は横隔膜が収縮して下へ下がって空気が入り込む。

肋骨・胸骨・腰椎と横隔膜の始まる部分はたくさんあるが、第1〜4腰椎についている事は大腰筋の起始とも重なっていることを覚えておきたい。

骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)

骨盤底筋群は、尾骨筋・肛門挙筋(群)の総称であり、骨盤の底の穴を塞ぐ膜を形成しているハンモックのような筋群。

内臓の重みを支えたり、腹腔内を下から圧迫して腹圧を高めるのを補助する役割がある。

骨盤底筋群と腹横筋は共同収縮する。バレエでは引き上げや姿勢の安定に貢献する。

腸腰筋(ちょうようきん)

腸腰筋とは、大腰筋・腸骨筋・小腰筋の総称。(小腰筋は半数以下の人にだけ存在)

大腰筋は第12胸椎から第5腰椎から始まって大腿骨の小転子に終わる。
腸骨筋とともに、股関節の屈曲や外旋、脊柱の安定に貢献する。

腸骨筋は骨盤の腸骨内面に始まって、大腿骨の小転子に終わる。作用は股関節の屈曲と外旋。

バレエでは、引き上げやターンアウト、デブロッペ・ドゥバン、アラセゴン(脚を90°以上に高く上げるものの前と横)の時に特に貢献する。
他にも体を動かす際のアクセル筋となり、バレエで使えるようにしたい・覚えておきたい重要な筋肉のひとつ。

深層外旋六筋(しんそうがいせんろっきん)

深層外旋六筋とは、梨状筋(りじょうきん)・内閉鎖筋(ないへいさきん)・外閉鎖筋(がいへいさきん)・上双子筋(じょうそうしきん)・下双子筋(かそうしきん)・大腿方形筋(だいたいほうけいきん)の六つの筋肉の総称。

臀部の深層にあり、その名の通り股関節の外旋に携わる筋肉。(一部外転や内転作用を持つものもある)

バレエではターンアウトに貢献する。

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