2016年8月20日に名古屋文理大学文化フォーラム(旧稲沢市民会館)で行われたBalletPlaisir(バレエプレズィール)の第2回発表会を観てきました。
BalletPlaisirは、このバレエ・ラボのデモンストレーターとして参加してくれている植杉有稀先生のバレエ教室です。
発表会のプログラムは、第1部は「バレエコンサート」、第2部が「不思議の国のアリス」。
バレエコンサート
バレエコンサートというと、一つ一つがとても短いイメージですが、今回は小さな子も長めに踊っていました。
みんなが笑顔で踊っているのがとても印象的なバレエコンサートでした。
不思議の国のアリス
植杉有稀先生演じるアリスは姉妹と本を読んでいたのですが、退屈すぎて寝てしまいます。
目覚めると白うさぎがいて、白うさぎの脚がガタガタ震えた演技が面白かったです。
アリスはその白うさぎについていって、不思議な世界へと迷いこんでしまいます。
アリスがトランプたちに囲まれてしまうのですが、アリスがフェッテをすると、取り囲んでいたトランプたちが倒れていくシーンが、敵を倒す主人公みたいで、ちょっとかっこよかったです。(実際はそうではないと思いますが^^)
そして、アリスは白うさぎが落とした食べ物を食べて、体が小さくなってしまいます。
飢えそうなくらいお腹が空いていたのかもしれませんね。そうでないと、なかなか落ちているものは食べないですからね。
小さくなったアリスは別の子が出てきて、ちゃんと小さくなったことがわかる演出になっていました。
小さいアリスはトランプたちに話しかけても相手にされず、泣いてしまいます。
すると、ジョーカーが親切に向こうにある何かを飲めば元に戻ると教えてくれました。
この時、バレエではセリフがある訳ではありません。
前回見た『白鳥の湖』でも多くありましたが、セリフの代わりに身ぶり手ぶりのマイムで表現します。
このマイムがわかりにくいと、物語を知らない人にとってはどうなっているのかさっぱり分からないので、バレエの中の重要な要素の一つになります。
無事に元の姿に戻ったアリス。勇気を出して扉を進むと、そこには楽しい世界が広がっていました。
トランプや白うさぎなど、それぞれの楽しい踊りが繰り広げられます。
楽しい雰囲気の中、周りに厳しいハート女王の存在がとても良い味を出していました。
そんなハートの女王はアリスとのクリケットで倒れてしまいますが、みんなが心配してくれたことを知り、優しい人に変化していきます。
みんなが仲良くなった不思議の世界。
アリスが目覚めると、元の世界に戻っていました。
退屈だった姉妹との読書も楽しみになったようで、そこで舞台は幕を閉じました。
生徒ひとりひとりに考えさせ、みんなで創り上げた感じが伝わってきて、とても良い舞台でした。
作品情報
作品名:バレエコンサート、不思議の国のアリス
出演:BalletPlaisir(バレエプレズィール)
場所:名古屋文理大学文化フォーラム(旧稲沢市民会館)