テアトル・ド・バレエ アカデミー35th発表会を観てきました

愛知県芸術劇場で行われたテアトル・ド・バレエ アカデミー35th発表会を観てきました。
愛知県芸術劇場はとても立派な劇場で、今回は2階から観たのですが、舞台の奥まで観れて、とても良い席でした。

バレエコンサートは演目を知っていると楽しさ倍増

第一部はバレエコンサート、コンテンポラリーダンス、ジャズダンス。

バレエコンサートは、一人や二人といった少人数でバレエの演目のダイジェストを5〜10分程度でやるもので、一人一人は短いのですが、人数が少なくはないので、結構な時間になります。

ダイジェスト版なので、その演目を知らないと情景を思い浮かべることが出来ず、観る楽しみは大きく減ってしまうと感じています。
バレエ素人の僕なんかはその傾向が強く、ほとんど知らないものばかりなので、なんとなく上手だなーという感じで観ることになります。

そんな中、知っている演目の一つでお気に入りの『海賊』のパ・ド・ドゥがありました。
コンラッドとメドーラとアリのパ・ド・トロワのシーンの主役のコンラッドを抜いたメドーラとアリのパ・ド・ドゥです。
発表会などでこのパ・ド・ドゥを観る機会も多いので、アリの方が海賊の主役!?と思ってしまうくらいです。
その海賊のパ・ド・ドゥを踊られた男性の方(お名前はわかりませんでした)がとても素敵な踊りを見せてくれました。

それから、畑戸利江子さん。
コンテンポラリーダンスでの食い入るように見てしまう、人を惹きつける力。
ドン・キホーテのキトリの一つ一つの動作、特にしなやかな動きとピタッと止める動きが非常に素晴らしかったです。

もう一人、永田瑞穂さん。
白鳥の湖の黒鳥での踊りが非常に丁寧な感じで素敵でした。

身体で覚えるということ

後半の第二部は、ディズニーファンタジー、コッペリアよりスラヴの踊り、パキータ第三幕。
ディズニーファンタジーは小さな子どもたち(幼稚園や保育園の子もいる?)が登場する舞台で、小さいというだけで観客の皆さんの温かい眼差しが注がれている感じでした。
そんな小さな子でもいいかんげんにやるのではなく、きっちりと習ったことをやっているのがなんともすごいなと思ってしまいます。
彼女たちは考えて動いているのではなく、何度もレッスンを繰り返し、身体で覚えているからあのようにしっかりとした動きができるんでしょうね。
彼女たちも素晴らしいですが、それを諦めずに教え続けた先生方も素晴らしいと思います。

パキータでは、第一部で素敵な踊りを見せてくれた畑戸利江子さんと永田瑞穂さんが共演するシーンが何度もあり、非常に見応えがありました。
永田さんがスラっと背の高い方(実際の身長はわかりませんが)、一方の畑戸さんは小柄な方。
それでも畑戸さんが小さく見えることはなく、存在感があるのはやはり踊りの見せ方が上手ということなのかなと思います。

観る側の気持ち

こんな素晴らしい発表会でしたが、最後に残念だったことを二つ。
一つは最初にも書きましたが、バレエコンサートが結構長く、発表会全体で5時間という長丁場だったことです。
演者やスタッフはもちろん大変だと思いますが、観る側も5時間はさすがに長過ぎます。
2時間くらいが楽しく観るのにはちょうどいいくらいなのかなと思っています。

もう一つは会場が寒すぎたことです。
誰を基準にこの温度設定にしているのかわかりませんが、もう少し観る側の人のことを考えてもらえるとありがたいです。

文句的なことを書いていますが、今回も素敵な舞台を観せていただき、ありがとうございました!

作品情報

作品名:コッペリア、パキータ
出演:テアトル・ド・バレエ アカデミー
場所:愛知県芸術劇場

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