英国ロイヤル・バレエ団のロミオとジュリエットを観ました

先日、名古屋で英国ロイヤル・バレエ団のロミオとジュリエットが上演されました。
ロミオのスティーヴン・マックレーが非常に素晴らしかったようですが、残念ながら観に行けませんでしたので、代わりに昔の英国ロイヤル・バレエ団のロミオとジュリエットのDVDを観ました。

ロミオとジュリエットは惨劇の物語!?

ロミオとジュリエットというと恋人たちの愛の物語と思われているかもしれませんが、最初は惨劇から始まります。
ロミオ一家のモンタギュー家と、ジュリエット一家のキャピュレット家がイタリア・ヴェローナの街で争いを行い、多くの死者を出してしまいます。
大勢が剣で戦うシーンは迫力がありながらも、どこか美しさもありました。

そんな悲惨なシーンの後は、舞台が変わり、ジュリエットが登場します。
ジュリエットが足を後ろに上げるシーンなど、身体の柔らかさに見惚れてしまいます。

仮面舞踏会の音楽は

続いて、キャピュレット家の仮面舞踏会に舞台が移ります。
ロミオたちも仮面をつけてその舞踏会に紛れ込みます。

舞踏会の音楽はソフトバンクのCMでも有名なこの曲です。

舞踏会に参加している人全員でのゆったりときた踊りは音楽と相まって、いい雰囲気を出しています。

その後、ジュリエットと婚約者のパリスの踊りで見せるジュリエットのしなやかさは、やはり素晴らしかったです。
そして、パリスのキスを逃れて、仮面をつけたロミオと向き合い(ここで恋に落ちる)、パリスに肩をたたかれて、ふと我に返ったような表情を見せるジュリエットの演技もまた良かったです。
その後のロミオとジュリエットの息のあった踊りで幸せな雰囲気が非常によく伝わってきました。

有名なバルコニーのシーン

舞台は変わり、有名なバルコニーのシーン。
ロミオとジュリエットのしなやかに流れるような、なめらかな動きは、とても魅了されます。

また舞台は変わり、街のシーン。
娼婦たちと、男たち、そしてその妻たちの面白いやり取りが行われます。
他人事なので、面白いシーンとして見れますが、自分ごとであれば、いかに妻に謝るか必死になっているシーンですね。

結婚そして死

ロミオとジュリエットは二人だけでこっそり結婚式を挙げます。

街ではジュリエットのいとこのティボルトと、ロミオの友人が争いを始めてしまいます。
その争いでロミオの友人は殺されてしまい、その敵討ちでロミオがティボルトを殺してしまいます。
それがきっかけで、ロミオが街から追放されることになります。

ロミオとジュリエットが過ごす最後の夜明け、二人は別れを惜しんで、踊り出します。
その時の二人の踊りはとても素晴らしく、手の動き、身体の動きが非常に印象的でした。

ロミオと別れ、パリスとの結婚を迫られたジュリエットは、神父さんに仮死状態になれる薬をもらいます。
神父さんがそんな薬を何に使うために持っていたのかが気になります。。。

パリスとの結婚を逃れるため、ジュリエットは薬を飲んで、仮死状態になります。
周りの人は死んでしまったと思い込み、ジュリエットは墓場に連れて行かれます。

そこにロミオが現れ、ジュリエットが本当に死んでしまったと思い、後を追って毒薬を飲んで自殺してしまいます。
その直後、ジュリエットが仮死状態から覚め、ロミオの死を知ります。
死を悲しみ、ジュリエットもナイフで自殺してしまいます。

ロミオとジュリエットは非常に悲しい愛の物語ですね。

作品情報

作品名:ロミオとジュリエット
出演:英国ロイヤル・バレエ団

キャスト
ジュリエット:アレッサンドラ・フェリ
ロミオ:ウェイン・イーグリング

『ロミオとジュリエット』はAmazonで購入できます

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