ペルミ・バレエのドン・キホーテを観ました

今回は大好きなスペインが舞台のドン・キホーテをDVDで観ました。

作品名でもある「ドン・キホーテ」がまず最初に登場します。
ドン・キホーテが騎士物語の書物を読みふけった影響から騎士に憧れ、騎士の格好をして、ぽっちゃり体型のサンチョ・パンサと旅に出て行くところから舞台が始まります。

とは言っても、バレエのドン・キホーテはこのドン・キホーテが主役ではなく、その後に出てくるキトリとバジルが主役の物語。
それでも、このドン・キホーテが随所でいい味を出してくれます。

キトリの真っ赤な衣装が印象的

舞台はバルセロナの街角に移り、人々で賑わう場所に真っ赤な服を着たキトリが登場します。
そこで華麗な踊りを見せてくれて、恋人のバジルも登場し、息のあった踊りで舞台を盛り上げてくれます。

キトリとバジルは恋人同士なのですが、キトリのお父さんは二人の交際には反対。
何とか許してもらおうとするバジルとキトリのお父さんのやり取りがコミカルで楽しめます。

その後に登場するガマーシュ。
これまたおかしな動きや被っていた帽子が落ちてしまい、ザビエルみたいな頭で楽しませてくれます。

楽しいシーンの後は、闘牛士が登場し、軽やかなステップと赤いマントを華麗に使っての踊りがとてもかっこよかったです。
そして、闘牛士の格好良さと対照的にしなやかで魅力的な街の踊り子のダンスが続きます。

そんな街に現れたおかしな二人組みのドン・キホーテとサンチョ・パンサ。
サンチョ・パンサは女の子たちにからかわれたり、男の人に胴上げされたり。
胴上げはかなり高く上がるので、結構怖そう。。。。

おかしな狂言自殺

場所は変わり、酒場。
酒場に来ていたキトリはお父さんにばれてしまい、連れ戻されそうになります。
それを阻止しようと、バジルが狂言自殺をします。
服が汚れるのが嫌なのか、マントを敷いてから寝転んで自殺の真似をするというおかしな場面。
そこにドン・キホーテが現れて、お父さんに無理やり二人の仲を認めさせ、キトリとバジルの二人は喜びを踊りで表現します。

ドン・キホーテが弱すぎる

ドン・キホーテの旅は更に進み、風車のある場所にたどり着きます。
そこで、なぜかドン・キホーテは風車に戦いを挑み、風車から落下し、気を失ってしまいます。

そして舞台はドン・キホーテの夢の中で展開されていきます。
夢の中ということもあってか、止まっているシーンも多く、ダンサーたちは大変だろうなと思ってしまいます。
森の精たちの緑色のチュチュがとても綺麗で、深い森の様子が感じられました。

夢から覚め、貴族の一行に助けられたドン・キホーテはそのまま貴族の館に連れて行ってもらいます。

その館で何故かバジルとドン・キホーテが決闘することに。
いざやってみると、ドン・キホーテが弱すぎて、あっけなく終了。

その後、バジルとキトリの結婚のお祝いの踊りが行われます。
その中で、舞台下からの少し見上げたシーンがありましたが、舞台全体が見えて、舞台の大きさが実感できる好きなカメラワークの一つです。

それにしてもキトリ役のニーナ・アナニアシヴィリの回転が凄すぎます。

作品情報

作品名:ドン・キホーテ
出演:ロシア国立チャイコフスキー記念ペルミ・バレエ

キャスト
キトリ/ドルシネア姫:ニーナ・アナニアシヴィリ
バジル:アレクセイ・ファジェーチェフ

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