パリ・オペラ座バレエ団のジュエルズを観ました

今回はちょっと変わったバレエ作品を観ました。

バレエといえば『白鳥の湖』や『くるみ割り人形』といった物語があるのが通常ですが、今回のジュエルズは音楽を視覚化した作品です。
個々にテーマはあるようなのですが、基本的には音楽と踊りを楽しむといった内容となっています。

3つパートに分かれていて、「エメラルド」「ルビー」「ダイヤモンド」の3つの宝石の名前が使われています。

エメラルド

エメラルドはエメラルドグリーンの衣装をまとったダンサーたちが登場します。

その中には、初めてパリに行ったときにパリ・オペラ座で観た『マノン』に登場したクレールマリ・オスタも出演していました。
マノンを観たのは2012年の引退公演の時で、このジュエルズは2005年の作品なので、あの時よりも7年も前ということになります。
マノンの時も素晴らしいと思いましたが、このジュエルズの時もしなやかな動きなど、やはり素晴らしいダンサーだなという印象です。

それから、クレールマリ・オスタが踊っていた曲は、「シシリエンヌ」という曲で、何となく聴き覚えのある素敵な曲でした。

ルビー

第2パートのルビーは真っ赤な衣装をまとったダンサーたちが登場します。

真っ赤な衣装にピッタリな激しくもあり、軽快な音楽とダンスで楽しませてくれました。
クネクネした動きは、ちょっと真似したくなる感じの面白いダンスでした。

ダイヤモンド

最後のダイヤモンドは、白のクラシック・チュチュを着たダンサーたちが登場します。

パ・ド・ドゥも素敵でしたが、最後の方の男女合わせて30名くらいが舞台全体に広がる群舞のシーンは迫力満点で、非常にかっこよかったです。

物語はなくてもバレエは楽しめる

物語があったほうが分かりやすくていいのですが、なくても音楽とダンスが素敵だと十分楽しむことができます。

ちなみにこのジュエルズを作ったジョージ・バランシンは他にも音楽をダンスで表現した作品があるようで、『アポロ』『放蕩息子』『セレナーデ』『シンフォニー・イン・C/水晶宮』『テーマとヴァリエーション』『アゴン』『スターズ・アンド・ストライプス』『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』『フー・ケアーズ?』など。
これらの作品も一度観てみたいですね。

作品名:ジュエルズ
出演:パリ・オペラ座バレエ団

キャスト
<エメラルド>
レティシア・ピュジョル
マチュー・ガニオ
クレールマリ・オスタ
カデル・ベラルビ
エマニュエル・ティボー
<ルビー>
オレリー・デュポン
アレッシオ・カルボネ
マリ=アニエス・ジロー
<ダイヤモンド>
アニエス・ルテステュ
ジャン=ギヨーム・バール
イザベル・シアラヴォラ
エミリー・コゼット

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