プティ・バットマンは「プティ」が「小さい」、バットマンが「打つこと」なので、小さく脚を打ちつける動きのことをいいます。
動きとしては、シュル・ル・ク・ドゥ・ピエになってから、膝は伸ばしきらずに、つま先を軸脚足首の前後に素早く振るうように動かすものになります。
プティ・バットマンの注意点
プティ・バットマンの際に注意することは3つあります。
まず一つ目は、脚の付け根から膝までの大腿部を動かさないことです。
クドゥピエになる時に、付け根と膝とを引っ張り合ったものをそのまま保ち、大腿部が動かないように気をつけながら、膝の関節を使ってつま先(下腿部)を動かします。特に膝を動かさない意識をするといいでしょう。
二つ目は、動脚のクドゥピエ・ドゥバンとクドゥピエ・デリエールの高さは同じにすること。
三つ目は、どんなテンポでも動足をクドゥピエに置くこと。最初はアクセントをつけずに均等に脚を動かす練習から始めますが、レベルが上がってテンポが速くなっても同じようにできる必要があります。速いからといって、鎌足にならないように気をつけましょう。
プティ・バットマンは単体で練習することももちろんありますが、バットマン・フラッペのアンシェヌマンの中に入ることが多いです。
ヴァリエーションを踊るようになると、このプティ・バットマンが振りの中に出てくることもありますから(しかもポアントで!)素早く美しい動きで魅せられるように、バーレッスンのうちに正しくできるようにしたいですね。