シュ・スーは、シュが「上に」スーが「下に」という意味で、5番ポジションでドゥミ・プリエをし、両足のつま先を寄せてドゥミ・ポアントやポアントに立つ動きです。
シュ・スーの日本語訳に関してはちょっとよく分からない感じですが、体を上下に引っ張りあうからとか、片足が片足の前に覆いかぶさるからそういった動きを現しているのでしょうか。
シュ・スーで大切なことは、脚を一本に見せるようクロスすることです。
ということは、脚を中心に向かって寄せてくる必要がありますね。
最初にも少し触れましたが、この時に体が上と下とに引き伸ばされることで脚が中心へ寄ってくるイメージを持ってみてください。
この「上と下とに引き伸ばされる」ということは、何度も出てきていますが「上体の引き上げ」と「足で床を押す」事ですね。
ではおさらいしましょう。
「上体の引き上げ」は、骨盤底筋群を働かせて仙骨を立て、それにより大腰筋を働きやすくします。
「足で床を押す」は、この場合はかかとが床から離れるので、足の2点で床を押しのけるようにします。
これによってターンアウトがしやすくなり、小転子が前面にくることで脚の内腿が前に出てくるので、脚がクロスしやすくなります。
シュ・スーの際に「上体の引き上げ」「足で床を押す」「ターンアウト」の3つの調和が取れると、バランスをとる時にグラグラしにくいでしょう。もちろん、バランスをとるには足首の強さも必要になってきます。(足首の強さはタンデュやルルヴェ、その他エクササイズで養いましょう)
シュ・スーから下りる時は、ルルヴェと同じでドスンと落ちる事のないよう、最後ま上下の引き伸ばしを意識して、コントロールして下りましょう。
シュ・スーは、踊りの最後のポーズや途中の区切りでよく使われます。
この時にビシッとシュ・スーが決まると素敵ですね。